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ビジネスで必要となるお金は備品代や家賃、税金など様々なものがあり、売上が減少した際や大型案件の受注で支出が増えた時に対応できる資金力と資金調達ルートが必要です。転職や起業を検討している従業員の方は、ビジネスに必要なお金と資金マネジメントについて勉強すると適切な判断をしやすくなります。

ビジネスで必要となるお金

ビジネスをするためにはお金が必要です。
業種や事業規模によって異なりますが、一般的に以下の項目でお金(支出)がかかります。

 

ビジネスで必要なお金

 

  • 地代家賃
  • 仕入れ費用
  • 備品代
  • 人件費
  • レンタル料、リース料
  • 税金
  • 外注費
  • 広告料
  • 水道光熱費
  • コンサル料
  • 保険料
  • 税理士、社労士、弁護士などへの顧問料
  • 資金調達費用(利息、一定割合の自己資金など)

 

支出が滞ると信用を失ってビジネスが成立しなくなってしまい、お金がたくさんあればビジネスの幅が広がります。
ビジネスは大手が強いと言われていますが、その最大の理由は資金力と規模を活かして仕入れや広告運用を効率的にできることです。

 

小規模事業者でもビジネスモデルがしっかりしていれば利益を出せますが、サービスとしての強みがあっても資金難で廃業してしまう事例がたくさんあります。
ビジネスを成功させるためには、お金のマネジメントが大切であることを覚えておきましょう。

 

運転資金の必要性

 

運転資金のイメージ

 

多くのビジネスは売上と利益に波があり、良い時があれば悪い時もあるものです。
また、受注内容によって一時的に仕入れ費用や外注費用などの支出が増えることがあります。

 

大型案件を受注した結果、一時的に出ていくお金が増えて売掛金によるキャッシュフローが悪化し、資金ショートを起こすケースもあります。
また、売上が減少した時でも家賃や人件費などの支払いが必要です。

 

ビジネスを安定かつ継続的に運営するには運転資金を確保し、想定外のことが起こった時でも対処できるようにストック資金を確保しておくことが大切です。

 

資金調達ルートの確保

 

現金でのストックを確保しておくのが理想ですが、それを実行するのは難しいことです。
利益が出た時に事業投資ではなく内部留保(貯金)の確保を優先する保守的な経営だと、成長スピードが遅くなってしまいます。
また、利益を現金ストックしようとすると税金が高くなる点に注意です。

 

そのため、多くの企業や事業者は融資などの資金調達ルートを確保しながら積極的な事業投資を行い、必要に応じて資金調達をしてビジネスを回しています。
ビジネスはストックを作る守りの姿勢と事業投資や融資を有効活用する攻めの姿勢のバランスを取ることが大切です。

 

 

従業員を大切にしているか?

 

転職や起業を検討している会社員の多くは、もっと給料を上げてほしいと思っているのではないでしょうか?
今の職場が従業員を大切に扱っているかは、会社自体が儲かっているのか?そして経営者などの上層部が派手すぎるお金の使い方をしないかで考えることが大切です。

 

従業員を雇って会社などを経営するのはお金が必要ですし、正社員雇用の場合は低迷した時でも基本給などを払い続けないといけません。
仮に従業員が10人で1ヶ月の利益が1,000万円だった場合、従業員それぞれに100万円ずつの給料を払ったら非常に不安定なビジネスになってしまいます。

 

管理人Bのアイコン
 

利益が出ている場合は、事業規模の拡大やサービス品質の向上を目指さないと競争社会の中で生き残れません。
給料が低いと感じていても、安定した収入が保証されている環境であれば従業員を邪険にしているとは限らないことを覚えておきましょう。

 

社員間の不平等をなくすことが大事

 

一方で利益自体が出ていない会社に勤務している場合や、従業員が少ない会社で社長など一部の人が派手なお金の使い方をしている場合は、未来が明るくない可能性があります。
なお、従業員数が多い大企業の場合は、上層部が相応の待遇を受けていないと中間管理職や現場スタッフの待遇を良くできません。

 

各社員の立場を平等に

 

まずはビジネスに関するお金の勉強をして、勤務している会社が利益を出していて従業員を大切に扱っているのかを考えてみてください。
お金に関する知識が増えれば、その会社の将来性を正しく判断しやすくなります。

 

他の会社と比べてお金のマネジメントやキャッシュフローに問題がありそうだと判断した際は、転職を検討する必要性が高いです。
仕事や会社自体は好きだけど給料が上がる余地が少ないと判断した時は、副業や投資などの方法で収入を増やすとよいでしょう。